ある社労士事務所の人材事情

様々な業務が「誰でもできる・誰もがわかる」職場環境を実現するデジタルワーキングソリューション

とある社労士事務所。
前回はその朝礼シーンを切り取りました。
しかし問題はそれだけではありません。

「Aさんが辞めてからもう半年か・・・」
一息ついたランチの時間に、思わずそんな話題が出ます。

ただでさえ少ない人数で切り盛りしていた事務所ですが、
半年前、申請処理担当のAさんが家庭の事情で退職しました。

引き継ぎは大パニック。
それまで全てAさんの頭の中とメモに散りばめられていた情報を
書き出すところからスタートし、必死の思いでExcelにまとめました。
3日間という引き継ぎ期間の中で申請漏れがなかったのは、
奇跡と言っていいでしょう(それだけの労力は払いましたが)

しかし、厳密に言うと”漏れが顕在化していないだけ”かもしれないと
皆、心のどこかで思っています。
なぜなら1年以上先の申請もあるため、まだ安心できる状態には程遠い。
いつ爆発するかわからない不発弾のような不安感を抱えて仕事をしています。

「この間、面接に来た人どうなったのかな?」
Aさんの後任は未だ補充できていません。
50万円程かけて掲載した求職サイトも、手応えは芳しくありません。
”効果がなければもっとお金を掛けて露出のアップを”
と、就職サイトの営業さんは言いますが、
実際問題、これ以上コストをかけることが事務所的に難しいのは
なんとなく肌で感じています。

たまに面接まで辿り着いても、
「リモートで」「時短で」と言われ、
なかなか条件が合いません。
(いまどき出社でフルタイムはむずかしいのかな・・・)
”労働人口が減少している”というのは聞きますが、
いざ自分の身に降りかかってくると改めて痛感させられます。

お客さんとリモートで打ち合わせしたりはしますが、
社内の業務となると別です。意思疎通が思うように取れなければ
重大な事故に発展しかねません。
それに時短でできるほどの仕事量ではないし、
時短に合わせて業務を区切ることも難しい。
いままでAさんががっつりやっていた仕事を、
新人で時短でリモートで、とてもじゃないけどできるイメージが湧きません。

Aさんがやっていた仕事は、”暫定的に”残ったメンバーに振り分けられています。
が、当然皆それまで楽してた訳ではないので、
元々切迫気味だった業務負荷が、明らかにオーバーしています。
このままではまた誰か辞めてまた負荷が増えて・・・
想像すると辛くなるので、今は目の前に山積された仕事に集中することで
気持ちを保っています。

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ちょっとやばい感じですね。
いまどこでも起こりうる負のスパイラルに
はまっていきそうな気配です。
”事業の健全な発展と労働者の福祉向上”を目的とした社労士。
その社労士事務所で起こっている切実な問題。
ただ、このままでいいはずはありません。
改善に向けて次回に。